説明
偶然トビケラの巣に出会った。その場所は私たちのすぐ傍にある小川である。トビケラが制作する様々な作品(巣)を宝探しのように見て歩くことが出来る、もう一つの世界の発見であった。
トビケラの幼虫は水中で、付近の落ち葉・枝・砂・小石などで巣を作る。水中のミノムシである。種によって作る巣の形態や使用する材料が異なる。これに生息環境による材料の変化が加わり、多様性に富んだ巣が出現する。どれも美しく、魅力に溢れている。
「自然ってすごいな」と感じるとともに、巣を作る行動を規定する情報の所在とその進化に興味津々である。