

南太平洋の小さな島国クック諸島と、日本・鎌倉で撮影された約30点で構成される写真展。
2016年から2019年にかけて、鎌倉とクック諸島・ラロトンガ島の二拠点生活をしていた写真家竹沢うるま(鎌倉在住)。本写真展ではその際に撮影されたクック諸島の日常の写真と、同時に鎌倉で撮影された日常の写真を展示。
遠く離れた場所でありながら、波打ち際で打ち寄せる波の音が響くとき、海を通じてその二箇所は繋がっていることを知る。
クック諸島・ラロトンガ島について
マオリ語で南の果てを意味するラロトンガ島は周囲32km、人口8000人の小さな島。そこには特筆すべきものは特にない。そこに在るのは、青い海と緑の森、そして笑顔を絶やさぬ人々だけである。島の海岸線は打ち寄せる波が絶えず砕け、島のどこにいても波の音が聞こえる。その音が響く場所で、人々は自然に抱かれて豊かに生きている。
鎌倉、ラロトンガ島それぞれの土地に結びついた美しいアートプリント約30点を展示します。本企画は、竹沢うるまの作品が、鎌倉の人々の生活により深く結びつくことを願い、この街と共にあゆんできた店舗と連携しながら、多くの方々と共有する場となることを目指しています。
長谷会場のほか、鎌倉駅西口御成通りのRESTAURANT KIBIYA (レストランキビヤ) 、由比ヶ浜通りのバーTHE BANKでこの写真展と連携したトークプログラムを実施します。鎌倉の土地にねざした展示会場としにせ店舗による連携企画を目ざします。
写真展の期間中、鎌倉・由比ヶ浜通りのバー THE BANK と御成通りの RESTAURANT KIBIYA において、トークイベントを開催します。詳しくは以下のイベントご案内ページをご覧ください。
1977年生まれ。写真家。同志社大学法学部法律学科卒業。在学中、アメリカ一年滞在し、モノクロ現像所でアルバイトをしながら写真を学ぶ。帰国後、出版社のスタッフフォトグラファーを経て、2004年よりフリーランスに。その後、写真家としての活動を本格的に開始。2010年〜2012年にかけて、1021日103カ国を巡る旅を敢行し、写真集「Walkabout」(小学館)と対になる旅行記「The Songlines」(小学館)を発表。2014年には第三回日経ナショナルジオグラフィック写真賞受賞。2015年に開催されたニューヨーク・マンハッタンでの個展は多くのメディアに取り上げられ現地で評価されるなど、国内外で写真集や写真展を通じて作品発表をしている。主なテーマは「大地」。そこには大地の一部として存在する「人間」も含まれる。近著にアイスランドの大地と人間の営みを捉えた写真集「Boundary | 境界」(青幻舎)がある。大阪芸術大学客員教授。
「うるま」とは沖縄の言葉でサンゴの島を意味し、写真を始めたきっかけが沖縄の海との出会いだったことに由来する。鎌倉市在住。
Tio’s Island / 小学館2010 (共著:池澤夏樹)
Walkabout / 小学館 2013
The Songlines / 小学館 2015
今/ 小学館 2015(共著:谷川俊太郎)
Buena Vista / 創芸社 2015
Kor La / 小学館 2106
旅情熱帯夜 / 実業之日本社 2016
Remastering / 写真編集研究所2020
ルンタ / 小学館2020
Boundary_境界 / 青幻舎 2021